アクセシスタディーズ#4 聴覚障害のある池田さんのお話を聞いてきました
はじめに#
アクセシスタディーズというイベントに参加してきました。参加ログの投稿・内容の共有も歓迎とのことだったので内容についてのメモに自分の感想と調べたことを追記して投稿します。
いいイベントだったのでまた参加したいです。
イベント概要#
アクセシスタディーズ#4: 聴覚障害のある池田さんにお話を伺います | Peatix
ゲストスピーカー: 池田 優里さん
生まれつき耳が聞こえない。両耳に人工内耳を装用。電機メーカーを経て世界的IT企業でマーケティングに従事。「聴覚障害があるからこそ、自分らしく生きていける社会」を実現する、聴覚障害児の親向けのプラットフォーム「Bridge Heart」のファウンダー。Xアカウント @BridgeHear63169
生い立ちについてのあれこれ#
生まれた頃から聞こえない状態で育ったそう。とくに小さい頃は家族でも聞こえないことに気付くのって難しいですね。
最近は聴覚検査があるそうですが、池田さんは祖母が気づいたんだとか。
そもそも人工内耳って何か調べてみた。
人工内耳について|一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
最近の聴覚検査の取り組みの例→中央区ホームページ/新生児聴覚検査
人工内耳をつけてすぐ聞こえるわけじゃないらしい。
胎児の状態で音というものを認識していないので訓練がいるそう。
見えないバリアの正体#
- 誤解・認識のバリア
- 話せるから聞こえていると思われる
- 配慮が必要だと気づかれにくい
- 情報のバリア
- 雑談や小さな会話を聞き逃す
- 後ろからの声掛けに気づかない
- 環境の場バリア
- 複数人での会話が難しい
- マスクで口元が見えない
- 心理的バリア
- 何度も聞き返すことへの遠慮
- 会話に入る
- 機会のバリア
- 雑談から生まれる仕事の話に入れない
- 非公式な情報を得にくい
噂のようなレベルの話を聞き取りづらい(〜に〜〜のお店がオープンするらしいよ、みたいな情報の取りこぼし)
聴覚障害は、聞こえないこと以上に「情報とコミュニケーションの壁が大きい」
周囲の会話に入りにくく、孤独感を感じやすい。
機会のバリアの話は今まで持ってなかった視点でした。
カフェや会社で近くにいる人がちらっと話していた話題とかから情報を知ることがありますが、そういうのができないわけですもんね。
見えないバリアに対してサポートがあると何が変わる?#
→会話しやすくなる!情報量が増える!
具体的なサポートの例#
- ロジャー(集音器のようなもの)
賑やかな環境ではがあると人工内耳とBluetoothと繋げるのでいい。会議とか飲み会で便利。使っていると職場の先輩も慣れてくれたりするのが嬉しんだとか。 - 自動字幕(Zoomなど)
- YY Probe
電車のアナウンス(事故などの臨時のもの)、病院の呼び出しで活用
職場にお願いしていること#
- 聞こえやすい耳の共有:(e.g.話しかけるなら右耳で)
- 電話はできない
- 面接とかで行っても、「いやいやいけるっしょ!」みたいに取られてちょっと大変…
- 重要なことはチャットで
Bridge Heartが目指す未来#
Bridge Heartとは#
Bridge Heart-聴覚障害者と社会をつなぐプラットフォーム
聴覚障害者が自分に自信を持ち、自分らしく生きていける社会。
そのために、まずは聴覚障害時の親御さんの将来の不安と孤独感を軽減する。
ポッドキャストもやっているらしい。
Hearing Bridge〜きこえないことから始まるラジオ〜 | Podcast on Spotify
なぜ親御さん向け?#
きっかけは池田さんの経験。
海外留学することを、両親に反対され悔しい思い。
そんな中行った海外旅行のおかげで親御さんからの見られ方が変わった経験があるから
取り組み#
- リアル:難聴時パパだけの交流会。全国を回ってやっている
- オンライン:親御さん同士が繋がるプラットフォーム
アクセシビリティが当たり前の社会へ#
コストがかかったり、重いものとして捉われがちだけどそんなことない!
ちょっとしたことでもやってもらえると助かる。例えば…#
- 口元を見せてくれたり
- 字幕
- 手話通訳
サポートがあると#
- 会話に参加できる
- 情報が得られる
- チャンスが広がる
社会側が少し変わるだけでいい#
- 当事者が頑張るだけでは限界
- 環境が変わると能力が発揮できる。
池田さんが普段使っているグッズみて質疑応答タイム#
Q.これがロジャー?/A.これがロジャー#
人が多いタイミングで使っている集音器(ロジャー)を見せてくれた。
指向性を持たせて集音したり、全周囲にしたり可能。つけっぱなしだと12時間くらいもつ。
商品を検索したが多分これ。フォナック ロジャー マイクロホン – ことばの理解を向上させる
人工内耳とはBluetoothで接続するらしい。Bluetooth便利だ。
大体18万くらいらしい。
Q.人工内耳の電池ってどれくらいもつんですか?/A.個人差があります#
人工内耳の調整によって変わり、池田さんは最大限聞こえやすくしているので12時間くらい(記憶に自信がない…)。
調整するときは、健康診断で電子音の大小のテスト、人の声を使ってやるテストをやる。
縦軸に聞こえの程度、横軸に周波数をとったグラフを作り、それを基準に言語聴覚士に調整してもらうらしい。
オージオグラムと、スピーチバナナというのを参考に調整するとかなんとか。
人によってチューンの方向性はさまざまで、楽器やる人は音楽用に、英語メインの人は英語の周波数に合わせてチューニングするらしい。これは個人では調整できない。
イヤホンのノイキャン←→外音取り込みのようにパッと切り替えるわけにはいかないんですねー。
Q.人工内耳って気軽に取れるものなの?/A.取れます#
丸いところが磁石になってるらしい。
机の足にくっつけて見せてくれました。そういうの大丈夫なんだ。
Q.表情読みすぎて疲れる…みたいなことはない?/A.私はあんまりあまりない#
常に集中はしているので集中力は使っている。
Q.音楽とか楽しめますか?/A.楽しめます#
iPhoneと人工内耳をBluetoothで繋げるからね。
でもカラオケは苦手。音痴笑(本人談)。
微妙な音程の変化をとるのが難しいらしい…。
Q.ロジャーとか補助金はある?/A.ある#
補助は効くので自分が払うのは2,3万くらい。
障害者手帳がないと自腹になるので大変。社会的に問題になっている。
参加者へ#
2時間くらい聞いてくれてありがとう〜!
聴覚障害に興味を持ってくれて嬉しい。
これからも発信していこうと思うのでよろしく
身近に聴覚障害のある方がいたら、どんなサポートがほしいか聞いたり、楽しめる方法を探ってね〜
最後に#
勉強になりました。激浅感想で申し訳ない。
この手のインプットってなかなかする機会がないですからね。
身近にいるわけでもないし、仮にいたとしても質問ぜめにするわけにはいきませんから助かります。
この記事が誰かのためになれば幸いです。終わり。